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田舎豚の愛聴遍歴~No Music No Life


自分が聴いた音楽作品を記事としてアップしていきます。
by echigo-buta
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“赤面”モノなアルバム?? & Al Kooper

暦の上では春なのに、ここ数日は雪がチラチラ舞っております。
確か昨年の今頃は車のタイヤ交換を済ましてましたが、今シーズンはまだ履き換えない方がいいのかも (´ω`*)
そういえば近所の梅の木に花が咲いていたのでビックリ‼
桜の方はまだ何の気配もない枯れ木状態なんですけどね~🌸

今年度ラスト月の一発目となります♫

Al Kooper『Naked Songs』(1972)
“赤面”モノなアルバム?? & Al Kooper_b0404973_14022374.jpg
所有音源:国内初版CD (SRCS 6201)
※邦題『赤心の歌』
“赤面”モノなアルバム?? & Al Kooper_b0404973_14014984.jpeg
【Musicians】
・アル・クーパー (vo, p, or, kb, g, b)
・チャーリー・ブラウン、バリー・ベイリー (g)
・J.R. コブ、スチュアート・シャーフ (g)
・ジョン・ポール・フェッタ、ポール・ゴダード (b)
・ディーン・ドートリー (p)
・ジュニア・ハンリー、ロバート・ニックス (ds)
・マルガ (perc)
・リチャード・グリーン (fiddle)
・パティ・オースティン、マイク・ゲイトリー (back vo)
・ロバート・ジョン、リンダ、ノヴェンバー (back vo)
・マエレサ・スチュワート、ターシャ・トーマス (back vo)
・アイリーン・ギルバート、アルバーティン (back vo)
・ジム・ウィズナー (strings arr)


3月最初の更新は当ブログ2度目となる “アル・クーパー” の通算6作目でございます。
最初に登場したのが2020年の11月でしたので、結構インターバルが開いてしまいました (^▽^;)

今回エントリーの『赤心の歌』は昨年 (2023年) の12月にアナログレコードが再発されております。
この事自体は昨今のレコード人気を考えるといたって普通なのですが、実はこれ、日本のレコード会社(ソニーミュージック)が独自に出した物であり、本国アメリカでは発売されてないんですね~。
しかも米国ではアル・クーパー個人名義ののアルバムはまともにリリースされていないようで、現地のAmazonを覗いてみると扱っているのは日本盤CDが大半でした ( ̄д ̄)

このような現状を見るかぎり、米国でのアル・クーパーはかなりマイナーな存在になっている感じであります。
上の過去記事でもサラッとネタにしましたが、アメリカでは “クーパー” と言えば “アリス・クーパー” の方になっちゃうのかしら (・・?

それに対し、日本においてはソロ作やマイク・ブルームフィールドとの共演盤、さらにBS&Tの1st もCD化されてますので、 明らかに本国よりも支持されているという “逆転現象” が起きております。

裏ジャケ部分
“赤面”モノなアルバム?? & Al Kooper_b0404973_14014010.jpeg
何だか上下が逆さま(?)みたいになっておりますが、実はこれ自体が “仕様” でして、元々のアナログ盤もこうなっております (・_・;)

【曲目】
① (Be Yourself) Be Real
② As The Years Go Passing By
③ Jolie
④ Blind Baby
⑤ Been And Gone
⑥ Sam Stone
⑦ Peacock Lady
⑧ Touch The Hem Of His Garment
⑨ Where Were You When I Needed You
⑩ Unrequited

Produced and Arranged by Al Kooper


『赤心の歌』が制作される少し前に、アルは “サウンズ・オブ・ザ・サウス” というレーベルをMCA内に立ち上げております。
この事もあって、本作はソロ作をリリースしていたコロンビアとの契約を消化する目的で創られたという一面もありました。
そういう経緯で制作されたのにも関わらず日本のコアな層には見事に刺さり、本国以上の人気を獲得してしまうなんて、アル本人はまるで想定していなかったでしょうね~ (=゚ω゚)ノ


「(Be Yourself) Be Real」(Al Kooper)
※邦題「自分自身でありなさい」

「As The Years Go Passing By」(Don Malone)
※邦題「時の流れるごとく」

収録曲はそれまでのアルバム同様、ヴァラエティに富んだ作風になっており、「(Be Yourself) Be Real」ではゴスペル、「As The Years Go Passing By」ではコテコテのブルースの要素が散りばめられたサウンドになっています。
ただ、歌詞の部分は結構 “ヘタレ男” の世界が多くを占めてます💧


「Jolie」(Al Kooper)



本作における “とどめの一撃” は間違いなく「Jolie」でしょう。
当時交際中だったクインシー・ジョーンズの愛娘の事を歌にしたといわれてますが、シングルとしては不発に終わります。

しかし日本では圧倒的な支持を獲得し、何と後年 “渋谷系” カテゴリーのアーティストがカヴァーする展開となりました (^^♪

(参考) COSA NOSTRA「JOLIE」(1994)

メチャクチャ洗練されてますが、もう30年前になるのか… ( ̄▽ ̄;)


「Where Were You When I Needed You」(Al Kooper/Irwin Levine)
※邦題「君はどこへ…」

「Unrequited」(Al Kooper)
※邦題「人生は不公平」

「Jolie」の人気はダントツだと思いますが、それに匹敵する曲があるとすれば「Where Were You When I Needed You」かもしれません。
オルガンが活躍するファンキーチューンは “Free Soul” がお好みでしたら絶対嵌ると思います。
そして優雅なストリングスでしっとりと歌われる「Unrequited」がアルバムの最後を飾りますが、歌のテーマは結構重い内容だったりします。


本国での作品評価は高かったのですが、セールス面ではTop200にも入らないという過去最低の成績となりました(涙)
それでも日本では一定の地位を獲得したアル・クーパーって、(違った意味での)ビッグ・イン・ジャパンなのでしょうかね~ (?_?)




# by echigo-buta | 2024-03-10 23:35 | 海外 | Comments(2)

困った時は J-Fusion (17) & 上原ひろみ

何と17回目となりました「困った時は J-Fusion」コーナー。
今回はシリーズ初となる “女性アーティスト” の回であります。
過去にはグループ内に女性メンバーがいたという例 (ザ・スクエア) はございましたが、女性がリーダーを務める作品は今回が初なんですね~♫

上原ひろみ (1979年生まれ) といえば、昨年公開されたアニメ映画『BLUE GIANT』の音楽担当を務め、劇伴だけでなく作中の演奏場面でもピアノパートを手掛けておりました。

因みにこんな感じです (*^^)v

※参考「Count on Me」 曲:上原ひろみ

そしてここからは上原ひろみ自身のアルバムをお送り致します (^o^)/

Hiromi's Sonicbloom『Time Control』(2007)
困った時は J-Fusion (17) & 上原ひろみ_b0404973_16463567.jpg
所有音源:初版CD (UCCT-1181)
原盤:米TELARC (輸入盤国内仕様)
困った時は J-Fusion (17) & 上原ひろみ_b0404973_19243107.jpeg
【パーソネル】
・上原ひろみ (p, kb)
・トニー・グレイ (b)
・マーティン・ヴァリホラ (ds)
・デヴィッド・フュージンスキー (g)

 プロデュース:上原ひろみ、マイケル・ビショップ


私が上原ひろみを最初に認識したのは、2003年の秋頃たまたま見ていたTV番組「情熱大陸」(TBS系) でございました。
録画していなかったので内容はほとんど憶えてませんが、たしか米国での学生生活を取材した構成だったはずです。
“米国での学生生活” でピンときた方はお分かりですね~。ハイ、彼女はあの名門 “バークリー音楽院” で学んでいたのであります。

バークリーに行くという事は、幼少の頃からもの凄い英才教育を受けていたの?と思っちゃいそうですが、上原ひろみのピアノスタートは6歳なので標準より若干遅めでした。
そして最初に通っていたのが “ヤマハ音楽教室” だったので、その辺にいるピアノキッズと同じような環境だったんですね~。

「情熱大陸」がOAされたのは丁度在学中に1stアルバムを発表した後でしたので、よくある “新進気鋭ピアニストの特集” という感覚で番組を視聴していたのですが、まさか後年ここまで大きな存在になるとは正直思ってませんでした (´・ω・`)
困った時は J-Fusion (17) & 上原ひろみ_b0404973_01382453.jpg
【曲目】※UCCT-1181
① Time Difference
② Time Out
③ Time Travel
④ Deep Into the Night
⑤ Real Clock vs. Body Clock=Jet Lag
⑥ Tme and Space
⑦ Time Control. or Controlled by Time
⑧ Time Flies
⑨ Time's Up
⑩ Note From the Past (Bonus Track)

All Songs Written by Hiromi Uehara
2006年10月22〜25日 ナッシュビル録音


上原ひろみの演奏スタイルは、ピアノ、ドラムス、エレキベースによる “トリオ編成” が基本なのですが、4作目の『Time Control』ではギターを加えた4人編成となり、名義も “Hiromi's Sonicbloom” というバンドスタイルで制作されました。
本作で加入したギタリスト(デヴィッド・フュージンスキー)はファーストアルバムにもゲスト扱いで1曲参加しており、その時のインパクトが忘れられなかった上原ひろみのたっての希望でメンバー入りとなった訳なのです ('ω')ノ


「Time Difference」

「Time Travel」

ギターが入るとどんな感じになるのか?と思いきや、“フュージョン” をはるか飛び越えて “ジャズロック” の領域に入ってしまいました。
この分野に詳しい方は判ると思いますが、思いっきり“リターン・トゥ・フォーエヴァー(RTF)” なのであります♬
特にアル・ディ・メオラが在籍していた『ノー・ミステリー』〜『浪漫の騎士』あたりの作風に近いような感じもします。


「Deep Into the Night」

「Time Flies」

うって変わって夜の帳(とばり)が似合いそうな “スムースジャズ” 的スローナンバーなのですが、段々とヴォルテージが高まるにつれ、大きな “うねり” のような超絶技巧で盛り上がる創りになってます。
ここにも “RTF” のマインド(精神)が詰め込まれているように思うのですが、いかがでしょうか?


せっかくですので、本作の中でも人気の高い「Time Out」は生ライヴ映像でお送り致します。
この演奏は東京国際フォーラムでの模様ですが、リーダーの上原ひろみよりもフュージンスキーの方が目立っているのはご愛嬌という事で (^^ゞ

「Time Out」 ※Live



上の映像ではグランドピアノの他に真っ赤なキーボードが映っていましたが、あれは “Clavia” というスウェーデンのメーカーが出していた“Nord Lead2” というアナログモデリングシンセでございます。

因みに “ザ・カセットテープ・ミュージック” でスージー氏が使っているキーボードも同じ赤ですが、コチラは日本の “カシオトーン” です (;^ω^)




# by echigo-buta | 2024-02-29 22:58 | JAZZ/FUSION | Comments(6)

オ~レ〜はコ〜ステ〜ロだぞ~♫ & Elvis Costello

どうも近頃PCの調子がおかしいようで、一定時間操作してないと画面が固まったりする現象が出始めてきました。
それだけならまだしも、厄介な “ブルースクリーン” まで出てくる始末。
ここまで来ると復旧させるのに結構手間がかかります。
そういえば今使っているPC本体もそろそろ10年選手・・・
せめてWindows10のサポート期限までは持ってもらいたいものです ('ω')

調子の良いタイミングで1本記事をこしらえました。

Elvis Costello and The Attractions『Punch The Clock』(1983)
オ~レ〜はコ〜ステ〜ロだぞ~♫ & Elvis Costello_b0404973_00354010.jpg
所有音源:国内再発CD (UICY-90632)
※オリジナル発売元:F-Beat
オ~レ〜はコ〜ステ〜ロだぞ~♫ & Elvis Costello_b0404973_14401419.jpeg
【曲目】
① Let Them All Talk
② Everyday I Write The Book
③ The Greatest Thing
④ The Element Within Her
⑤ Love Went Mad
⑥ Shipbuilding
⑦ TKO (Boxing Day)
⑧ Charm School
⑨ The Invisible Man
⑩ Mouth Almighty
⑪ King Of Thieves
⑫ Pills And Soap
⑬ The World And His Wife

Produced by Clive Langer & Alan Winstanley


当ブログではすっかりお馴染み(?)となる “エルヴィス・コステロ” の第3弾でございます。
過去2度の記事では大手メジャーのワーナー時代の作品をエントリーしましたが、今回はそれ以前の弱小レーベル時代(←失礼)からお届けします。

なお前回(第2弾)はコチラでした (=゚ω゚)ノ

コステロは最初はスティッフ、2~3作目はレーダー、と発売元が短期間でコロコロ変わるという不安定なリリース環境でありました。
そして4作目以降のF-Beatは相性が良かったのか、9作目まで同レーベルでリリースという安定期にはいります。
今回の『パンチ・ザ・クロック』はその中での8作目となります。
本作はヒット曲(後述)もあり、ファンからの受けも良かったのですが、当の本人はあまり気に入ってないという“微妙”な存在なんですね~(´ω`*)

前作が評論家筋から高い評価を受け、“通好み” のアルバムとしての地位を確立したのですが、シングルのセールスは以前より低調に終わった為、今作では人気回復を目指したプロジェクトとなりました。

最終的には英国で1位、米国では24位となりましたので、この部分だけ見れば “成功” といえると思います。
それでもコステロ本人は全面的に認めてないようで、どうも自身のヒネクレた性格がそう言わせているのでしょうかね~ (ーー;)
オ~レ〜はコ〜ステ〜ロだぞ~♫ & Elvis Costello_b0404973_00383079.jpg
【Elvis Costello and The Attractions】
・エルヴィス・コステロ (vo, g, kb)
・スティーヴ・ナイ―ヴ (p, or, kb)
・ブルース・トーマス (b)
・ピート・トーマス (ds, perc)

【Guest】
・ジム・パターソン (tr)
・ジェフ・ブライス (as, br-s, cl)
・ポール・スピア (ts, f)
・デイヴ・プルーズ (tp)
・チェット・ベイカー (tp) ⑥
・スチュワート・ロブソン (tp, flh) ⑬
・モリス・パート (perc)
・キャロン・ウィーラー、クラウディア・フォンテーヌ (back vo)
・デヴィッド・ベッドフォード (strings arr)


本作において特徴的なのは “TKO Horns” なるホーン隊4名をフューチャーしたナンバーが5曲あり、作品にパンチを与えている点ですね~。

まずはその中から2曲 (^_^)/

「Let Them All Talk」(Elvis Costello)

「TKO (Boxing Day)」(Elvis Costello)

アナログ盤ではA面・B面のトップに配置されたこの2曲のサウンドはほとんど同じカラーになっています。
POPな楽曲に女性コーラスも加わった創りなのですが、過度にソウル臭を出さないようにコントロールされているのは、ある種のコダワリかもしれませんね~ (´・ω・)


「Everyday I Write The Book」(Elvis Costello)


「Love Went Mad」(Elvis Costello)

「Everyday I Write The Book」は全米36位という、当時の最高位を記録した記念すべき楽曲であります。
多くの方々はこの曲が入っている事で本作を気に入ってらっしゃるのではないでしょうか?
因みに私は「Love Went Mad」もお気に入りです。
というのも、歌の冒頭部分が “どっかで聞いた事あるようなメロディーだな~” といつも思っちゃうもんで…(^^;


「Shipbuilding」(Clive Langer/Elvis Costello)

「The World And His Wife」(Elvis Costello)

「Shipbuilding」は元々前年(1982年)にロバート・ワイアットに向けて書かれた楽曲なのですが、ここではセルフカヴァー(?)のような形で収録されました。
歌手としてもヒット作を持つJAZZ界の大物 “チェット・ベイカー” が参加したこの曲はプロテストソングとしても注目すべき仕上がりです。
そしてラスト曲となる「The World And His Wife」は生ライヴでの “トリ” が似合うような大盛り上がりな創りなのですが、実際のライヴでは殆ど選曲されていないという “激レア” ナンバーなのでした。


上で紹介した「Shipbuilding」と「The World And His Wife」は日本でシングルカットされていたのであります。
これ自体は特にどうって事ないのですが、そのシングル盤ジャケを最初に目にした瞬間、私は思わずのけ反ってしまいました。

※画像はネット上から借用
オ~レ〜はコ〜ステ〜ロだぞ~♫ & Elvis Costello_b0404973_00374424.jpg

何ちゅう邦題付けてんねん!(;^ω^)




# by echigo-buta | 2024-02-23 23:18 | 海外 | Comments(4)